どうも、おれんじ(OLANGE)です。
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目次
投資信託で最低限これだけ覚えておけば初心者でも戦える10の用語
その5「分配金再投資」
「分配金再投資」とはズバリ、「分配金を再度投資に回して複利で資産を増やす」ということです!
「分配金」と言うと少し聞き慣れないかもしれません。
でも別に難しい話ではなく、要は「投資信託による運用で得られた収益の一部を投資家が受け取る、この受け取るお金のこと」を「分配金」と言います。
株式投資で言う所の「配当金」が、投資信託で言う所の「分配金」だとイメージすれば分かりやすいかもしれません。
よく「夢の配当金生活☆」なんて言ったりしているアレですね笑。
その「分配金」を再度投資に回すことが重要というのが今回の話です。
なお、「再度投資に回す」というのをより具体的に言うと、得られた分配金をそのまま現金で持っておかずに、「得られた分配金で再度投資信託を買っていく」ということです。
・「分配金再投資」=「分配金で再度投資信託を買う」
なぜ分配金を再投資するのか?
では、なぜ分配金は再投資するべきなのでしょうか?
この問いに対しての結論は、「複利を効かせるため」、この一言に尽きます。
「分配金再投資を行う」ということがイコール「複利を効かせて運用する」ということなんです。
・「分配金再投資を行う」=「複利を効かせて運用する」
投資、特に長期投資において、この「複利のパワー」を味方につけることが超重要になってきます。
複利のパワーはあまりにも大きいんです。
あの偉大なる天才アインシュタインが「複利は人類の生み出した最大の発明」なんて口走ってしまうほどに、それほど複利って物はすごいんです笑(本当にすごいんです笑)。
「複利」の簡単なおさらい
「複利のパワー」なんて言われても、そもそも「複利」ってなんとなく聞いたとはあるけど実際よく分かっていない・・・って人も多いと思います。
なので、「複利」について簡単におさらいしておきます。
スムーズに理解する為に「単利」と合わせて説明します。
言葉で説明するより実例を見れば一目瞭然なので実例を出します。
「100万円を6%の単利で運用」した場合・・・
■1年後→100万円×6%=6万円の利益(トータル106万円)
■2年後→100万円×6%=6万円の利益(トータル112万円)
■3年後→100万円×6%=6万円の利益(トータル118万円)
このように「単利」では、当初の投資元本100万円に対する6%、つまり6万円がひたすら同じ金額で利益となります。
では「複利」で運用した場合はというと・・・
「100万円を6%の複利で運用」した場合・・・
■1年後→100万円×6%=6万円の利益(トータル106万円)
■2年後→106万円×6%=6.36万円の利益(トータル112.36万円)
■3年後→112.36万円×6%=6.7416万円の利益(トータル119.1016万円)
「複利」で運用した場合はこのように、「利益も元本に足し合わせて、その合計からさらに利益が生まれる」という形になります。
元本からだけでなく「利益からもさらに利益が生まれる」ということです。
ここで、「100万円を複利で運用したとても、3年でたったの1万円ちょっとの差じゃん、しょっぼ!!」と思うかもしれません。
でも「分配金再投資とかしょーもな!複利しょぼすぎじゃん!」なんて思わずにもうちょっと付き合って下さい笑。
「分配金再投資」が生む「複利のパワー」がどれだけすごいのか
さっきは3年間だけの運用で「単利」と「複利」とを比べましたが、今度はもっと長い期間で比べてみましょう。
条件はさっきと同じで、「投資元本100万円を、追加投資は一切なしで6%の単利及び、6%の複利で運用」した場合の比較です(見やすくするために小数点第3位以下は切り捨てて表示します)。
6%の単利 | 6%の複利 | |
0年目 | 100 万円 | 100 万円 |
1年目 | 106 万円 | 106 万円 |
2年目 | 112 万円 | 112.36 万円 |
3年目 | 118 万円 | 119.10 万円 |
4年目 | 124 万円 | 126.24 万円 |
5年目 | 130 万円 | 133.82 万円 |
6年目 | 136 万円 | 141.85 万円 |
7年目 | 142 万円 | 150.36 万円 |
8年目 | 148 万円 | 159.38 万円 |
9年目 | 154 万円 | 168.94 万円 |
10年目 | 160 万円 | 179.08 万円 |
11年目 | 166 万円 | 189.82 万円 |
12年目 | 172 万円 | 201.21 万円 |
13年目 | 178 万円 | 213.29 万円 |
14年目 | 184 万円 | 226.09 万円 |
15年目 | 190 万円 | 239.65 万円 |
16年目 | 196 万円 | 254.03 万円 |
17年目 | 202 万円 | 269.27 万円 |
18年目 | 208 万円 | 285.43 万円 |
19年目 | 214 万円 | 302.55 万円 |
20年目 | 220 万円 | 320.71 万円 |
21年目 | 226 万円 | 339.95 万円 |
22年目 | 232 万円 | 360.35 万円 |
23年目 | 238 万円 | 381.97 万円 |
24年目 | 244 万円 | 404.89 万円 |
25年目 | 250 万円 | 429.18 万円 |
26年目 | 256 万円 | 454.93 万円 |
27年目 | 262 万円 | 482.23 万円 |
28年目 | 268 万円 | 511.16 万円 |
29年目 | 274 万円 | 541.83 万円 |
30年目 | 280 万円 | 574.34 万円 |
ね?複利のパワーってすごいでしょ?笑
って言いたくなる結果ですよね笑。
同じ投資元本100万円でスタートして、追加投資一切なしで30年間運用した場合、「単利6%」だと30年目で280万円、「複利6%」だと同じ30年目で574.34万円です。
3年間だと1万円ちょっとしか差がなかったのに、それぞれ同じことを30年続けるとその差は約294万円にまで開きました。
どうしてここまで差が開いたのか、もうなんとなく分かりますよね。
「複利のパワー」は「時間」が強力な武器になる
今見てきたように、「複利のパワー」は「時間」をかければかけるほど強力になるんです。
1年、2年ではその効果は薄いですが、長期運用をするのであればその「長期」という時間がそのまま武器になるということです。
だから、長期運用を前提とする「インデックス投資信託」では複利のパワーを最大化させる為に「分配金再投資」が超重要!ということです!
注目すべきは「金額の差」以上に、「倍率の差」
今回は分かりやすく説明するために投資元本を100万円としました。
その結果、単利と複利とで30年後に生まれた差が「約294万円」という差でした。
勘の良い人はここで気付くと思いますが、最も注目すべき所は「約294万円」という「金額の差」ではなく、「約2.94倍」という「倍率の差」です。
つまりどういうことかと言うと、投資元本が100万円の場合も1000万円の場合も1億円の場合も、同じ倍率で差が出るということです。
■投資元本100万円→約294万円の差
■投資元本1000万円→約2940万円の差
■投資元本1億円→約2.94億円の差
当たり前と言えば当たり前のことなんですが、こういった「本当に着目すべき点」をちゃんと認識しながら投資をすることが、結構大事だったりします。
「分配金再投資」は設定により自動で出来るので面倒ではないです
「分配金再投資」が超重要なのは分かったけど、実際は作業が増えそうでなんだか面倒くさそう・・・なんて思うかもしれません。
でも大丈夫です!
投資信託を買い付ける時に「分配金再投資コース」か「分配金受け取りコース」かを選ぶようになっています。
最初に「分配金再投資コース」を選んでおけば、もうその後は何も作業は発生せず、勝手に、フルオートで「分配金再投資」をやってくれます。
めっちゃ楽ですね笑。
さいごに
頭では分かっているつもりなのに、行動にはなかなか反映できない・・・そんなことって結構ありますよね。
この「分配金再投資」もそうなってしまいがちな話なんですね。
「分配金は再投資した方が、複利のパワーで資産が増える」と頭では分かっているのに、つい「目の前に現金が欲しい」「現金を貰ったほうが安心するし嬉しい」と思ってしまうものです。
ただ、再投資を行わない投資法を否定する訳ではないですし、人によってはそれが最適解の場合だってもちろんある訳です。
投資スタイルはあくまで人それぞれですからね。
「再投資するのが正義!それ以外は悪!」だなんて極論を言うつもりはありません笑。
「長期投資を前提に投資信託で資産を最大化させる」のが目的であるならば、「分配金再投資」は必ず押さえておくべきテクニックの一つだということです。
自分が使える武器の選択肢を増やして、「自分の投資スタイル」に合った武器を選んで戦っていきましょう!
つづく・・・